SES会社に未経験で就職して、実際どうだったか?【体験談】

September 27, 2020

こんにちは。勝也です。
(Twitter: https://twitter.com/katsuya71109608)

今回は少し趣向を変えて、「SES会社に未経験で就職して、実際どうだったか?」について書いていきたいと思います。
今からSES会社に就職しようと考えている人にとって、少しでも参考になればと思います。

※ちなみに自分も約1年半、正社員として働いていた経験があります。

筆者の経歴(簡略版)

<2015年5月〜2016年10月>
未経験でSESをしているベンチャー企業に就職。インフラエンジニアとして1年半程働いていました。

<2016年11月〜現在>
フリーランスのインフラエンジニアとして活動しています。

目次

  • 【結論】未経験で時間や金銭面に余裕が無い人は就職の価値あり!
  • そもそもSESとは?
  • 実際に経験した「SES」のイヤな部分。
  • なぜSESに就職する価値があるのか?
  • おわりに

※この記事では、自分が働いていたSES会社を元に書いております。

【結論】未経験で時間や金銭面に余裕が無い人は就職の価値あり!

結論から言いますと、「未経験で時間やお金の余裕が無い人は、就職の価値あり。」です。

昔の自分が、この条件にまさに当てはまっていました。「未経験&貯金なし&時間に余裕がない(貯金がないので、すぐに就職しないと生きていけない。)」という状況でした。

※「未経験」の程度ですが、個人の感覚差がありそうなのでちょっと具体例を。

  • エクセルでは関数の存在を知らない。もちろん、仕事で使える資料を作ることも不可能。
  • C言語の入門書を購入して読んでみたが、「これでどうやってアプリとか作るんだろう。。」と思っていた。
  • サーバの存在は知らない。
  • タッチタイピングができないので、人差し指でキーを打つ状態。

(よくもまぁこんな状態で。。と我ながら思います。。)

逆にこの条件に当てはまらない人は、SESへの就職はなるべく避けた方が無難かと思います。
(ポートフォリを作成するなどの準備をちゃんと行い、自社開発系企業に就職する方がよいかと。)

それでは、条件有りとはいえ、「なぜSESに就職する事に賛成なのか?」 その理由を書いていきます。

そもそもSESとは何か?

いきなり少し寄り道して、SESについてざっくり確認しておきます。

SESとは「システムエンジニアリングサービス」の略称。

簡単に言うと、「自社のエンジニアを人手不足な現場に派遣する」業態のことを指します。SESなんて横文字でカッコよく言っていますが、エンジニアの派遣業と捉えてもらって大丈夫です。

実際に経験した「SES」のイヤな部分。

この記事を読んでくださっている読者の方なら、もうお気付きかもしれませんが、「SES」というのは評判がなかなか悪いです。。(ググると「やめとけ」とかの情報がすぐ出てくるかと思います。)

なぜなのか?

自分が実際に体験した事例やよく聞く噂を紹介します。

  • 再委託問題
  • 案件ガチャになる。
  • スキルがつかない。
  • 自社への帰属意識が薄れがち。
  • 給料が安い。
  • 1ヶ月に1回ぐらいある、営業さんとのランチ

再委託問題

SESは、「準委任」という契約を結んで客先常駐することが多いです。
通常、準委任契約では、受註した案件を下請けに再委託することは認められていません。

それにも関わらず、再委託することを「再委託問題」と呼びます。(別途、個別の契約書で許可すれば大丈夫な場合があります。)

これを踏まえた上で、実際に自分が経験した事例を紹介します。

<事例:とある公共系の案件>
この案件には、以下の流れで参画していました。

①現場に入るまでに2社のSES会社を経由。
⇒「自社→SES会社(A)→SES会社(B)→案件受註元(常駐先)」

②現場では、自社名を名乗らずに経由したSES会社名を名乗るように指示された。
⇒「SES会社(B)」からその会社名と僕の名前が入った名刺を渡されました。

はい。おかしいですね。

通常、再委託を許可されているのならば、自社名を名乗っても問題ないはずです。
しかし、この現場ではそれが許されていない。2社も経由しているのに。

ということは、SES会社(B)は、「受註元から再委託を許可されていない。それにも関わらず、再委託している。」ということになります。(契約違反です。)

今でこそ、この事例が問題だということが分かりますが、未経験だった当時の自分は、契約についてよく知らなかったこともあり、「なぜだろう?」ぐらいの感覚でした。

確かに、何社も経由して「おかしいな」とは思いましたが、「この業界の慣習だから。」と言われると「そうなのか。」と思っていました。
(「従業員だから」、「未経験だから」と言ってないで、契約についてはちゃんと知っておくべきでした。。)

Twitterとかでもこの話題は今でも目にするので、残念なことに今でも行われているのが実情だと思います。

案件ガチャになる

「SESだと希望の案件に入ることができない。」とよく言われます。

(希望の案件の意味が抽象的過ぎるので、具体的にすると「希望の案件=自分が使用したい or 身につけたいスキルの案件」とここでは考えたいと思います。)

正直、自分には当てはまらなかったかな。という印象です。

会社員時代、約1年半の間で3つ案件を経験しましたが、ある程度自分の希望は通りました。

ただ、その希望も「インフラ構築の案件に行きたい。できればLinux。」というような、ざっくりとしたもので、自分ができることの範囲内でした。

案件ガチャにならないためには、自分が希望するスキルを業務外関係なく勉強しておくことで、結構避けられるかなーと思います。

もちろん、1つ目の初めての案件でだした希望は、「早く働きたい!」だけだったので希望にすらなっていないかもしれませんが。。

とは言ったものの、当時、会社には50~60人ぐらい従業員がいたのですが、6〜7割がヘルプデスクやキッティング作業といった、開発とは程遠い案件に入っていました。。
ほぼ全員が業務外での勉強もしていなそうでした。

「業務外でも勉強する」

絶対条件ではあるのですが、大半の人には、なかなか難しいのかもしれません。。

スキルがつかない

んーー。どうでしょう。

確かに、スキルを「特定のプログラミング言語」とかに絞ると、確かに学べる量は自社開発の企業に比べて、スピードも密度も低いと思います。

ただ、個人的には、「SES時代に経験したことが全く役に立っていないか?」と聞かれたら、答えは「No」になります。

というのも、当時、「現場だけで技術を学んでいたら、成長スピードが遅い!」となんとなく気づいていたので、「現場で学ぶこと」と「個人で学ぶこと」を分けて考えていました。

現場では、「開発の流れ」や「ドキュメントの作成方法」、「レビューの受け答え」などの仕事全般に関する基本的なスキルを学びました。

特定のスキルは、業務外に個人の時間を使って、独学していた感じです。

従って、現場だけで全てを学ぼうと思っている人にSESはオススメできないです。。

自社への帰属意識が薄れがち。

うん。まさにそうでした。

自分も1年半働いていましたが、帰属意識はゼロでした。自社に居た時間はトータル1週間もなかったんじゃないかな。

会社側からすると、これは大きなデメリットになるかもしれませんが、従業員だった自分からすると、特に大きな問題ではありませんでした。

生意気に聞こえるかもしれませんが、働く場所は自社ではないですし、自社で研修があったりするわけでもなかったので。

自分のスタンスも「会社に教えてもらおう!」ではなく、「自分で学ばなきゃ!」だったので、会社に依存する要素がありませんでした。

結果的に、1年半で辞めました。周りも1年経過した時に、辞めて行く人が多かったです。

帰社日
SES会社だと月1回、帰社日(現場を休んで、自社に帰ること)があるところがあります。
自分が居た会社だと、社員で開発合宿したり、バーベキューをしたりしていました。

最初は楽しんで参加していたのですが、徐々に参加しなくなりました。というのも、開発合宿とは言っても、社員の技術スキルなんて、たかが知れているので、個人で勉強を進めた方が早い。バーベキューとか、そもそも好きな方ではない(大人数でワイワイガヤガヤするのが苦手)。

帰社日を全面に出してアピールしている会社は、他のメリットが薄いので避けたほうがいいかと思います。

給料が安い。

総支給が

月18万(ボーナス無し、交通費は別途支給)

辞める頃には、

23万(ボーナス無し、交通費は別途支給)

まで上がりました。給料の安い高いは個人差があるかと思いますが、個人の感想としては安かったです。(なかなかシンドかった。。笑)

ただ、そもそも未経験でしたし、しょうがないかなとも思っていました。

案件に入るまでに、復数のSES会社を経由していることも給料が安い原因です。経由する会社が多ければ多い程、中間マージンも多くなり、給料が少なくなります。

1ヶ月に1回ぐらいある、営業さんとのランチ

これは、本当にイヤでした。1ヶ月に1回程度、営業さん(自社や中間のSES会社)とランチがありました。
名目的には、「現場の状況を確認する」というのものです。  

営業さんは1人で、復数の従業員を見ていることが多いです。そのため、現場の状況まで把握できていません。

そこで、ランチの時間を設けて情報交換しましょう!と。
ランチ代は自分で払う必要がありません。

実際に経験した自分からすると、「悪い条件があっても、なんとか今の現場に留めようとする説得会」にしか感じられませんでした。
このランチで得られるメリットは、ご飯だけ。

「それでもいいじゃないか!」と思われるかもしれませんが、

自分の場合は、おにぎり1つとかで早く済ませて、勉強していた方が全然マシでした。

以上が、よく耳にする自分が経験した事例&悪い噂の紹介でした。

なぜSESに就職する価値があるのか?

じゃあ、なぜ「悪評が多いSESに就職の価値があるのか?」です。

こんな感じの業界なので、確かに万人受けはしません。
自分が感じた唯一のメリットは、

未経験を積極的に採用しているため、就職しやすい。

これに尽きます。

未経験で準備もない人が自社開発系の企業に採用されることは、まず無いです。
※Twitterとか見ると、初心者!?というようなポートフォリを作成して入社されている方も多い中、当然といえば当然です。
(普通に考えて、未経験でスキルも無い人を雇うメリットがありませんし。。)

一方、SES会社は、人を集めて派遣しまくると利益がでるので、未経験を採用していることが多いです。

もちろん、後で苦労すると思います。

業務外での勉強も必要ですし、案件によっては全く興味がないかもしれません。

ただ、そこを考慮しても未経験ですぐに入れるのは、大きなメリットだと思います。
実際に自分は助かりました。

(とは言っても、SESのグレーな部分や既にアウトな部分は無くなって欲しいですが。。)

おわりに

SES会社で1年半、フリーランスになって4年目。
有り難いことに、今ではそこそこ稼げるようになりました。ただ、根幹にあるのは、SES会社で勤務した1年半があるからだと思っています。

確かに、良い環境ではありませんでしたが、その分、自分で考えるようにもなりました。
(良かったこと、悪かったこと、割合にすると3:7ぐらいになるかもしれませんが。。)

未経験でSESに就職しようとすることは、茨の道になるかもしれませんが、今転職や就職を考えている人のお役に立てたら幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

もしよかったら、Twitterでも情報発信をしていますのでフォローして頂けたらと思います。 https://twitter.com/katsuya71109608